目的・内容
保育園の園庭に水たまりができやすいという課題を受け、暗渠管工事による水はけ改善とあわせて、水や土のしくみを学ぶ環境学習を行いました。
本工事は、東京都の「すくわくプログラム推進事業」の補助金を活用して行いました。

実施内容
暗渠管および簡易浸透桝を設置する位置を確認し、スタッフにて地面の掘削作業を行いました。
深さ約30~50cmを目安に掘り進め、排水経路となる基盤を整備しました。


工事前の環境学習として、掘削作業で掘った土も含め、4種類の土を用意し、
それぞれの色・粒の大きさ・やわらかさ・水のしみこみ方を観察しました。
- 園庭の表層土
- 園庭の下層土
- 荒木田土
- 腐葉土
荒木田土は「ふわふわしている」「気持ちいい」と人気が高い一方で、「ちょっと気持ち悪い」という率直な声もあり、
感触の違いを楽しみながら比較する時間となりました。




ペットボトルを用いて暗渠構造の模型を制作。
砂利層・砂層を自由に重ね、水の流れ方や浸透の違いを実験的に体感しました。




掘削した地中に砂利層を敷き、暗渠管を設置。既存の雨水浸透桝へ接続しました。
あわせて、簡易浸透桝も整備し、雨水が地中へ自然に浸透する仕組みを構築しました。
暗渠管を運ぶ作業や砂利入れなど、一部の工程は子どもたちと一緒に実施。
実際の材料に触れながら、「水の通り道」を自分たちの手でつくる体験となりました。




埋設後は土を戻し、地表を整地しました。
工事のしくみはキャラクターで解説
工事や環境学習を行う前に、子どもたちにはオリジナルキャラクターを用いて、土の性質や暗渠管・浸透桝の働きを説明しました。
その後の施工工程では、実際に暗渠管を子どもたちに運んでもらう場面もあり、「暗渠ちゃんだー!」という声があがるなど、
学習と実体験がしっかり結びついている様子が見られました。


まとめ
本事例では、園庭の水はけ改善という具体的な課題解決とあわせて、土や水のしくみを体感的に学ぶ環境学習を連動して実施しました。
工事を“見えないインフラ整備”で終わらせるのではなく、子どもたちが実際に触れ、考え、参加する機会へとつなげることで、
園庭の変化を自分ごととして捉える学びの場となりました。
