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Vol.15 ビオトープという言葉

福田 健悟

 私が子どもの頃と比べると、「ビオトープ」という言葉を耳にする機会が随分増えてきました。 小学校や幼稚園でビオトープを造る取り組みも増えてきており、喜ばしい限りです。
 しかし、言葉は時に一人歩きをしてしまい、本来の意味とは違った形で使われてしまうことがあります。 「ビオトープ」も例外ではなく、説明が難しい言葉ゆえに間違った使われ方をしている場面に何度か出くわしています。 そこで今回は、ビオトープに携わる者として正しい「ビオトープ」の意味を説明させていただきたいと思います。

 「ビオトープ」とは元々はギリシア語で命を意味する「bio」と場所を意味する「topos」を組み合わせた造語で、「生物の生息する空間」を意味します。 ですが、それではあまりに漠然としすぎているので、「その地域に生息する様々な生物が、地域固有の生態系を構築している状態(またはその場所)」 のことを「ビオトープ」と呼ぶようになりました。

 しかし、最近ではアクアリウムなどのように水槽の中で水草・魚などを育てたものや、 外来種・園芸種などを飼育している環境ですら「ビオトープ」と呼ばれることが多い気がします。

 地球規模での環境破壊が叫ばれる中、ビオトープは失われた自然を再生し維持していく上で画期的な手段だと思います。 せっかくの素晴らしい手段が、間違った言葉として広まってしまっては意味がありません。 より多くの方々にビオトープとは本来どういうものであるかを理解していただくために、より多くの質のよいビオトープを私たちの手で増やしていけたらと思います。

'14.03.

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