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Vol.12 活気のあるビオトープ

荒井 夕季

 青々したヘチマの葉はカラカラになり、グリーンカーテンは撤去の時期を迎えた。 この季節、各ビオトープも冬前の管理を行うところも多く、秋の気配を感じる暇なく、慌ただしく走り回っていつの間にか霜月の折り返し…。

 先日、夏からコツコツと作り上げていた赤羽小学校のビオトープがやっとこさ開放となり、 子どもたちが寒い中、薄着で走り回っている。すれ違う子に、まだー?と急かされながらも、ようやく待望のツリーハウス風デッキも完成した。 5年生に作ってもらった木道を1,2年生がコロコロと駆けていき、6年生が敷き詰めた広大な野芝の原っぱは、 時に、有り余ったエネルギーを持ち合わせた男の子たちのプロレス会場となる!

 水は急遽作ったツリーハウス前の池から優しく流れて、大きな池へと落ち、タイマー付きの循環機によってまた上る。 子どもたちは黙々と作った自分の笹船を流し始め、歓声をあげる。春になったら大きな池に水草などを植栽する予定で、 子どもたちも私たちもわくわくしている。早くこの子たちに池いっぱいの水草や水生生物を見せあげたい、という気持ちが、自然と湧き出る。 活気あふれるビオトープがもっとたくさんできればいいのに、と思うことが多くなった。

 しかし現状はというと、管理に行く先々で多くのビオトープが未使用、もしくは立入禁止となっている。 子どもたちに見せてあげたいものがたくさん詰まっているのに、と思って顔を上げると、 長い時間放置され外来種がはびこる荒地が広がっている。様々な矛盾を感じながらも管理を始める。

 難しい課題がたくさん並んでいるけれど、私はまだ入社して1年の見習い。 まずは目の前の子ども…お客様に、ビオトープ案内ができるようになる方が大事かもしれない。 植物のようにゆっくりじっくりと子どもたちやビオトープと共に成長していきたい。

'13.11.

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